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  • 執筆者の写真Mayuko

嘆くこと 





人はかなわないことがあったとき、ひどく悲しんだり、辛い思いや沈んだ感情を持つことがあります。その自分が大切にしているものから出てくる感情を、自分の内側から外側に出してあげることが「嘆き」という行動です。


あなたが幼少期のころは、泣くことや大声を上げることが嘆きの行為そのものであり、その気持ちを外へ出すことができていたかもしれません。しかし、大人の場合、泣くことさえ簡単には出来なくなります。それは、大人は我慢するもの、忍耐強くあるものといった、大人とはこうあるべきという定義に縛られて、不自由な感情を感じながら、嘆く(周りを気にすることなく思いを外に出せる)環境がなかなかないということもあるのではないでしょうか。


嘆きたいのに嘆くことができないで苦しんでいる人、その感覚すら麻痺してそのことに気付けない人、これらの方々は両方とも思いを内に秘めたままやり過ごしてしまっています。


嘆くことが出来ない代わりに、お酒を飲んだり、甘いものを食べたり、衝動買いなどをして気を紛らわせようと別の方法を取るかもしれませんが、知らず知らずのうちに嘆くことができなかった気持ちは心に蓄積されていきます。


そして、その蓄積が膨大になり何かの火種が原因で爆発することはよくあるのではないでしょうか。私もかつては、嘆くことが出来ず、定期的に家族や時には自分自身に対しても感情を爆発させる行為をしていました。


身近な存在である家族や自分自身への攻撃は、今まで嘆きたかった思いが凝縮しているエネルギーなので、その破壊力といったら凄まじく、相手にとっても受け止めるのが苦しいほど大きな攻撃であったと思います。


相手への攻撃によって一瞬すっきりしても、自分が大切にしているものから出てくる感情を嘆くことが出来なければ同じことを繰り返します。そして爆発後は、また次の攻撃への蓄積作業が始まっていきます。


この方法は、決して良い方法とはいえません。

嘆くことが出来なければ、溜め込まれた感情は延々と行き場を失ったままになってしまいます。例えば、心を落ち着かせるような瞑想をした場合、心に静けさをもたらすことはできるかもしれませんが、嘆きたい思いは簡単には消えることはありません。


もし、あなたがこの繰り返されるパターンをお持ちで苦しい場合、今までの方法から嘆くという行動により、思いを外に出していくことに移行する時期でしょう。


おそらくこのブログに辿り着いた方は、ここから”嘆くこと”を自分に許していくことを望まれていると思います。


では、心から嘆くための方法をいくつかご紹介します。


あなたが悲しくて辛い思いを抱えた時、その気持ちに自分自身寄り添ってみます。

まずは心から自分自身が受け止めること、自己受容を行います。

それでもまだ内側からの思いを外へ出すことを選択するのなら、あなたが安心と感じる身近な方や専門家に話を聞いてもらうのがよいでしょう。


嘆きたい時というのは、人それぞれにタイミングがあります。

本来なら嘆きたいタイミングに話せるのがベストですが、もしそれが難しい場合は、紙に書いて一旦自分の内側から外へ出すことをおすすめします。書くのが苦手であれば、声に出して話すことを録音してみてもいいかもしれません。


私の場合、思考で思いを巡らせることが得意でしたので、なかなか外へは出ていかず、苦労がありました。でもその事実を受け止めた今は、少しずつ改善されています。


Mayukoの部屋でも色々な方の嘆きを受け止めています。

嘆くことは、自分の内側を相手に見せる大切な行為ですので、前回のブログでも触れたような安心安全な場所が大前提となります。


世の中では、嘆くことは敬遠されがちです。一方で、あなたが抱えている思いや感情をないがしろにせず、外に出すこと、表現することは自分を大切にすることに繋がります。嘆くことで、あなたの心に余白を作り軽くしていきましょう。



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